« イギリスのバス | トップページ | ザッハトルテ »

野球とBaseball

3連休はすっかり遊んでしまった。やらなければいけないこともあったのだが…。ま、一日は敬老のまねごともしたけど。

スポーツは、観戦より体を動かすほうが好きで、落ちついて見ることは滅多にない。しかし、この3日間のヤンキースvsレッドソックスは面白かった。

結果はヤンキースの勝ち越しだったが、内容は両者一歩も譲らず。ちょっと目を離すとどんでん返しがあって、テレビの前を動けない。

5点、6点は一振り、二振りで、あっという間にひっくり返る。

なるほどこれが日本の野球と違うところだ。パワーがあるから、いつホームランが出るか分からない。

それゆえ、大リーグは大味とか言われるが、そうとも言えない。実際この3連戦は、投手、打者とも、一球一球、固唾を飲むやり取りがあった。野球の良くわからぬ者でも、うまい!とうなるほどの配球を、ファウルでしのぎ、ついにフォアボールを得たり、また逆に、とうとう3振に打ち取られたり。

各選手の面構えがいい。野球に魅せられ、母国をあとに、大リーグという戦場に飛び込んできた奴らだ。

ヤンキースのジータは、取れっこない自分のファウルボールを、3人の野手が追いかけるのを見て、ニヤリとした。そしてそのあと逆転ホームランを打つ。なんという自信だろう。

走者を貯めれば、ひと振りで最大4点入るというのが、野球と他のスポーツと大きく違うところだ。

ほとんどのスポーツは1点ずつ得点する。ラグビーやバスケットボールのように1点ずつではないスポーツでも、基本的考えは同じだ。一つのトライ、シュートによって、コツコツ得点を重ねる。「走者を貯めて一発ドカン!」という考え方はない。

「最後の最後に、一発ドカンがあるかもしれない。」のが、野球の面白さであり、野球を野球たらしめているのだ。

しかし日本の野球は、本来の野球と全く逆に進化してきた。パワーのなさも理由の一つだろう。が、高校野球のようにトーナメントを勝ち抜くためには、負けないことが大事だ。「一発ドカン」の博打は打てない。走者が出たら、まずは塁を進め、「コツコツ得点を重ねる」方式にならざるを得ない。オリンピックのような試合では、それなりに評価されたようだ。BASEBALLならぬ、YAKYUという言葉もできたらしい。とはいえ、やはり本来の醍醐味にかける。

メジャーの野球により魅力を感じるのは、「そもそも野球とは」の大原則に則っているから、ではないか。

メジャーリーグを見に行ってみたくなる。

|

« イギリスのバス | トップページ | ザッハトルテ »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

面白い話題を取り上げてくれました。

私も、大リーグに興味を持って50年以上になります。
最初に強烈な印象を受けたのは、ウィリー・メイズの
「The Catch」でした。1954年のワールドシリーズ
での出来事。小学生ですから、もちろん生で見たわけ
でなく、雑誌で読んで知ったのですが、今年のサンフ
ランシスコでのオールスターで紹介されたので、はじ
めて見た人も多かったのでは。

しかし、パワーだけではなく、大リーグには人をひき
つける何かがあります。義理人情もあるし、金だけで
はなく、名誉を追求する選手、また、それを支える
観衆など。語りつくせない内容です。

その中で、歴史を次々と塗り替えてゆくイチロー選手
に声援を送っている今日この頃です。


投稿: kita | 2007年9月19日 (水) 22時51分

kitaさん、投稿ありがとうございます。

なんと50年以上のメジャーファンとは、恐れ入ります。わたし、野球のことはよく分からないのです。何しろやったことありませんから。それでも面白かった。

「The Catsh」とは何ですか?超ファインプレーだったんでしょうか?教えてください。

また本編には書けなかったのですが、確かに大リーグの観衆がいいです。敵味方を問わず好プレーを評価し、勇気の欠けた攻め方には、ブーイングを送る。野球をよく知っているのです。このような観客が、プレーを向上させています。

投稿: anan | 2007年9月20日 (木) 10時15分

ananさん  こんにちは。

「The Catch」とは、1954年のニューヨーク・ジャイアンツ(当時)
とクリーヴランド・インディアンスのワールドシリーズ第1戦でジャイアンツの
センターのウィリー・メイズが、8回だったと思いますが、センター後方
の大飛球を背走しながらキャッチした超ファイン・プレーで、これが
シリーズの行方を決めたといわれるものです。

ニューヨークからサンフランシスコに移転したジャイアンツの本拠地で
今年のオールスターが開かれましたが、オープニグ・セレモニーで
ウィリー・メイズが現れ、「The Catch」の瞬間がバック・スクリーン
に映されました。大選手をいつまでも大事に扱う、大リーグ
らしい光景でした。

投稿: kita | 2007年9月20日 (木) 13時32分

それは見たかったですね。

日本だっていろんな名選手がいたはず。プロ野球界には、過去を振り返る余裕がないのでしょうか?

大リーグでは10年働けば相当な年金が出るそうです。そんなところも日本と違いますね。

投稿: anan | 2007年9月20日 (木) 16時43分

NHKのちょっと過剰なMLB中継は困りもの。
朝6時代のニュースでも
“さて、まずはエムエルビー、、、”
野球嫌いの人にはホントにイヤなものでしょう。

で、ワタシは、けっこう見てますよ。

そう、スポーツならなんでも、見るのが好きなんですね。
サッカー、ラグビー、サイクルロードレース、なんでも。
野球ですが、神宮とか多摩川の河川敷とか世田谷公園とか、
そんなところで草野球を見るのも好きです。
草野球でも、ときおりハッとするプレーがあったり、
とにかく楽しいもの。

大リーグ体験は小学校4年生の頃に読んだ、
「世界偉人伝/ベーブ・ルース」が最初です。
ですからドヂャースといえば、ブルックリン・ドヂャース。
当時、父に連れられてよく川崎球場に行きましたね。
子供心に汚い野球場だなぁ、と思いましたよ。
あのブルックリン・ドヂャースとの距離は
地球と月、いやもっとかな?
とんでもなく遠いものでした。

などと、しみじみ思いながら
タンパベイなどのゲームを見ています。
イワモト!ガンバレ!
どうも、ワタシは弱いところが好きらしい。

それとニッポンの野球も球場で見ると面白いですよね。
おもに神宮、それから横浜スタジアムが多いですが、
これまでのピカイチは
佐々木がリリーフエースだった頃に見た、
県営相模原球場での横浜・ヤクルト戦。
試合内容もよかったですが、
ライトスタンドの後ろの丹沢の山々に沈む夕陽、
その光りを受けて光る選手のユニフォーム、
まるでフォールド・オブ・ドリームスでした。
それとこのときは、
あのうるさい鳴り物応援も少なかったような。。。

だらだら 長文 失礼いたしました
 

投稿: e-g-g | 2007年9月20日 (木) 17時09分

e-g-gさん、お越しくださりありがとうございます。

夜TVを見る習慣がないので、日本のプロ野球はあまり見ないのですが、朝のMLBはときどき見ます。それも、日本人選手が活躍するようになってからです。

今回はたまたま3連休で、松坂が登板するというので、何気なく見始めたら、とても面白く、3日間続けて見てしまいました。

基本的に、時間をきめてTVを見るというのが、難しいようです。行き当たりばったりで、仕事をしているからです。

しかし世界一を決めるような試合は、どのスポーツであれ、見逃さないようにしています。世界一の技は素人でもわかるのです。二流、三流のうまさは、見巧者でないと分からない。

バスケットボールをしていたので、ラグビー、サッカーの球回しは、理解できるような気がします。バスケットにはオフサイドはありませんが、パスをどう通して、シュートやキック、トライに結びつけるかは、共通点があります。野球は未知の世界です。でも今回は面白かった。

実際に球場へ行ったのは、何回もありません。松井が巨人に入りたてのころ、東京ドームへ。そして20年前ころ、甲子園に行きました。どんな選手が出ていたか、思い出せません。自由席だったのですが、バックネット記者席のすぐ後ろに空席を見つけ、最高の観戦でした。キャッチャーが、内野ゴロで必ず一塁のカバーに入るのを見て驚きました。こういう細かい動きは、TVでは分かりませんね。

何であれ、実際に足を運んで見るのは、楽しいことです。そうして初めて、分かることがたくさんあります。

投稿: anan | 2007年9月20日 (木) 19時19分

この記事へのコメントは終了しました。

« イギリスのバス | トップページ | ザッハトルテ »