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ぃよ!当代一!

Img_4199_5 あっという間にもうすぐ小正月。1月も半ばだ。

クリスマスから更新できなかったのは、楽しい忙しさのため。

今年も気まぐれなテンポとなりそうだが、なにとぞご容赦いただきたく、伏してお願い申し上げる。

さて、自分なりに節目の今年。3日には、張り込んで正月歌舞伎へ繰り出した。

初春の初日は、劇場全体に特別な雰囲気がある。

観客のほとんどは、歌舞伎と何らかの縁ある人々。着物も、着方も、立ち居振る舞いも、どこか玄人っぽい。華やかさが粋なのだ。そのなかに、野暮な素人が混ぜてもらう。

演目は以下の通り。

Perform_photo0901 お目当ては夜の部の勘三郎だ。

若い時から上手だったが、噂のあった女優が事故死してからは、その芸魂が乗り移ったかと思われる。直後の舞台では、共演の玉三郎を完全に食って、恐ろしいほどのオーラを発していた。

勘三郎襲名後のさらなる活躍は、誰もが知るところだろう。

その勘三郎が舞う「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」。すでに勘三郎の十八番だが、何回見ても飽きることがない。この人は本当に舞がうまい。

特に獅子頭を手に取ってから、獅子の精が乗り移る様は、見事。

胡蝶の舞を踊るのは、千之助と玉太郎。二人とも8歳だが、千之助が半年お兄さん。その千之助の踊りを、玉太郎が一生懸命なぞる姿が愛らしかった。

それにしても栴檀は双葉より芳し。千之助は祖父、仁左衛門、父、孝太郎(どちらも贔屓の役者)の血を受け、見事な所作。この子が立派な舞台を務めるまで、生きていたいと思ってしまった。

おしまいは「鰯売戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)」。勘三郎ともう一人のお目当て、玉三郎との絡みが見どころ。

それにつけても玉三郎の安定感はどうだろう。長いこと見ているが、この人ほど美しさが変わらない人はいない。それどころか、若い時より妖艶に、華やかになってきたように思う。今回の役どころは、郭にいるが、元お姫様。お嬢様らしい我儘と一途が、上手に表現されていた。

勘三郎扮する鰯売りと見事恋が成就し、手を取り合っての花道で、玉三郎発する「鰯かうえい」の決め台詞。この声の美しいこと。

両人に何度も、「当代一!」との声がかかった。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

歌舞伎にのめり込んでいた時期がありました。
気合いを込めて一等席、仕事の合間に幕見と通って、
あの歌舞伎座もいよいよ見納めですね。
少し狭いけれど、あのちょっとがさつな賑わいも、
そんな下世話な雰囲気が新しいビルになっても
残ってほしいものです。

もう少し若手のことをいうのかもしれませんが
勘三郎はいまが旬ですね。

投稿: e-g-g | 2009年1月16日 (金) 18時16分

e-g-gさん、はい、そうです。勘三郎は今が旬です。
私は歌舞伎にのめりこんだことはないのですが、子供のころのお正月は、一家で歌舞伎です。商家だったので、その昔は、大晦日12時まで店を開けていました。歌舞伎観劇は、家族旅行の代わりに父が考えたのだと思います。「横のものを縦にもしない」男でしたが、歌舞伎の切符だけは、自分で買いに行きました。
今でもなんとなく、お正月は歌舞伎に行きたいのです。

投稿: anan | 2009年1月20日 (火) 20時07分

こんにちは、初めてコメントします。
今日、歌舞伎座夜の部を見てきました。玉太郎くんをさりげなくリードする千之助くんのプロ魂に感動して、こちらのブログに辿り着きました。
遥か昔行った初芝居には幕間にお獅子が出てきて、ご祝儀袋を手にした子供たちの頭を噛んだりしていたような記憶があります。あの中に、ananさんもいたのかも知れないな・・・

投稿: sakuramaru | 2009年1月21日 (水) 22時46分

sakuramaru様、歌舞伎はそんなに詳しくないのですが、感じたままを書いた、つたない文章を読んでくださって、ありがとうございます。
ほんとに千之助くんは偉いですね。あのくらいの年齢は、半年違うとずいぶん差が出ます。玉太郎くんはまだ体が十分でないような感じです。特に初日は、出のところで転びそうでした。昨日は大丈夫だったかしら。毎日踊っていれば、ずいぶん上達したでしょう。
年のせいか、子供の頃の体験を、もう一度やってみたいのです。お財布をはたいてくれた父に感謝しています。

投稿: anan | 2009年1月22日 (木) 20時20分

歌舞伎座のあのエキセントリックな外観がまさに「かぶき」となっていて良かったのに残念です。無駄な2兆円をばらまこうとしていても、文化には金を出さない。淋しい国になったものです。

投稿: gillman | 2009年1月25日 (日) 18時51分

gillmanさん、ご体調の悪い時お越しくださりありがとうございます。

ほんとに歌舞伎座は残念です。何とかあの雰囲気を残したビルになってほしいものです。

お能や文楽は「文化」と認められ、微々たるものとは思いますが、補助のお金が出るようです。一方歌舞伎は、松竹と観客の頑張りで成り立っています。(もちろん役者さんも頑張ってます。)

来年の4月まで特別講演があるそうです。切符が高いので、何回行けるか分かりませんが…。

投稿: anan | 2009年1月27日 (火) 20時56分

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