新型インフルエンザ狂躁曲
ようやく少し落ち着いてきたが、新型インフルエンザにはまいった。
5月と6月にカナダがらみの仕事があったので、大騒ぎに巻き込まれた。
毎日WHOとカナダ政府のウェブサイトをチェックしていたが、早い時点から「心配しなくていい。」、「季節型インフルエンザと同様の対応を。」、「旅行取りやめの必要なし。」、「健常者はマスク不要。」との文言が並んでいた。ちなみに、「手は良く洗いなさい。」と大書してある。
何故こんな騒ぎになったのか。
原因は、WHOも各国も、鳥インフルエンザのような致死率の高い病気のパンデミックを想定し、対処計画を決めていたこと。そして当初のメキシコのデータは、そのような強毒性ウイルスを疑わせたこと。
アメリカに広がってからのデータが、あまりにも違うので、当惑があったが、どうやらそれほど騒がなくてよさそうだ、との見通しがついた段階で、WHOは慎重に言葉を選ぶようになった。そして「今後は、広がりだけでなく、毒性も考えに入れるべきだ」と。
このあたりで、フェーズ6にはならないと分かった。しかし、いつまでも騒ぐマスコミと、自社名が出ることを恐れた大手企業の海外旅行禁止令、そして大手に右倣えする者ども、さらにどうしてお前はそうしないのかと、他人をなじる輩。
病人の出た学校や、入院している病院の前から、マスクをして報道するレポーターは、漫画だった。
日本のようにマスクの習慣のない海外の人が見たら、腰を抜かすだろう。(マスクについては、以前に書いたブログをご覧あれ。http://peacelove.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_b756.html )
「落ち着いた対応を」と、目を吊り上げ、声を裏返して呼びかける担当大臣を見て、みんないっそう不安になった。まずはご自身が落ち着いていただきたい。
アメリカやカナダは、見極めがついた段階で、すぐに対応を変えた。毎度のことだが、この国は切り替えが遅い。
どれほど多くの人が、過剰な心配のために被害を受けたのだろう。
幸い私の場合、お客様が冷静だったので、事なきを得た。ありがたい。
今回はいろいろなことが分かった。一番よくわかったことは、水際作戦はたいして時間稼ぎにならない。
いったん国内に入れば、マスクや素人ができる消毒をしても、万全にはほど遠い。
本当の強毒性のパンデミックが起これば、薬は足りなくなるだろうし、それを求めてうろうろすれば、感染の可能性が高まる。
何より普段から、自分の免疫を高めること。それが大事だと思う。どんな病気だって、何人かは生き残るのだから。
最後に、若い人はともかく、我々の年になったら覚悟を決めるしかない。どうせ一度しか死なないのだと。そして生き残るのも、大変なのだよと。
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コメント
ご無沙汰しています。
以前台北で信号待ちをしている時、バイクに乗った隊列がことごとく黒マスクをしている様を見てとても奇異に感じましたが、先日新宿駅で白いマスクの列を見た時同じような奇異さを感じてしまいました。今年の冬が心配ですね。
投稿: gillman | 2009年5月31日 (日) 15時20分
gillmanさん、お越しくださりありがとうございます。
カナダでは、バス1台全員マスクの日本人観光客が来たので、レストランからクレームが来たそうです。店側は、「こんなに大勢の重病人を、なぜバスで店に連れてくるのか」。観光客は、ただ病気になりたくない一心だったのですが…。
このウイルスが、今後変異しないことを祈ります。
投稿: anan | 2009年6月 1日 (月) 14時25分