« 肉球 | トップページ | 本邦初演 B.A.ツィンマーマン 「ある詩人のためのレクイエム」@サントリーホール 2015年8月23日 »

発表会な2015年7月・・・そして秋へとつづく。

Img00201

すっかりご無沙汰してしまった。

何しろ7月は3つの発表会に参加。大忙しだったのだ。

最初はご指導をあおいでいるピアノの先生主催の発表会。

いつものように松本記念音楽迎賓館で行なわれた。

そもそもピアノは、今の先生のお姉様に習っていたが、若くして急逝され、お妹様とお嬢様2人が、生徒を引き継いでくださった。(その話はこちらでhttp://peacelove.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/at-207e.html  )

この場所は、亡くなった先生が選ばれたので、他の発表会とは違う緊張感がある。

天国の先生に、少しでも上達した所を聴いて頂きたいと、誰しも一生懸命に弾く。

参加者全員、去年より上手になっている。しかも難しい曲に挑戦する人多く、感心した。

しかし何より、70代、80代の方々の演奏に心を動かされた。

正直演奏そのものは、途中で立ち止まり譜面を確認したりで、滑らかとは言えない。

しかし一音一音、しっかり弾かれる音に、言霊が宿っているよう。

歩まれてきた人生の重みを音に託す、そんな演奏だった。

私の演奏曲は、メンデルスゾーンの無言歌集より「5月のそよ風」と、チャイコフスキーの四季より「舟歌」。

どちらもまずまずの出来だったが、完璧とは言えず、さらなる努力が必要と反省。

と、帰りがけに、来賓の方から思わぬお言葉を頂いた。

「一番共感が持てました。人を引き付ける音があります。」

まあ!なんと嬉しい!

皆さんが素晴らしい演奏をされたので、私はとにかく丁寧に、最後まで止まらないよう心がけただけ。

過分なお褒めのお言葉とは思うが、素直に喜びたい。

Img00202

次の発表会はそれから2週間後、習い始めて日が浅い声楽の発表会。

参加するかどうか迷ったが、初心者なので、失う物は何もない!と出ることにした。

歌はサウンド・オブ・ミュージックから「全ての山へ登れ」。

「自分の可能性を信じ、夢をあきらめずに最後まで挑戦しなさい」という、元気の出る曲だ。

もちろん上手ではないが、今の持てる力は出せたかと。

一日中、他の先生の生徒さんの伴奏まで務めた先生に感謝。30曲以上お弾きになったのでは。

声楽の先生は、歌手ではなくコレペティトールという、声楽家のコーチをするのが専門。

そして何より伴奏がとてもお上手。

「本番は何が起きるかわからない。」と不安がる私に、「何があってもついていけるから大丈夫!」と、温かいお言葉。

実際、ピアノと比べ、先生の伴奏で歌えるのは、なんと安心なこと。

そして歌は、メロディーだけを覚えればいい。ピアノは一人で伴奏と両方を弾くので、暗譜も大変。

最後の和音まで、一人で何としてもたどり着かないと、舞台を降りられない。

ピアノを弾くとは、つくづく孤独な作業と思う。 

この日は全部で30名弱の参加者がいたが、人の声にこれほどバラエィがあるとは驚いた。

お上手な方はたくさんいたが、耳の不自由な方の歌に一番感動した。

先生の合図で歌いだすのだが、正直声にならない声。それでも心は伝わる。

不思議なことだが、そういうことが可能なのだと、初めて知った。

このグループは、打ち上げが楽しい。名幹事のおかげで、おいしいお食事とお酒。

いつまでも話が弾んだ。そしてこの次また素敵な発表会ができるよう、励まし合って終わった。

今まで、声楽は第2外国語と思っていたが、これを機に、歌とピアノと、両輪として励んでいきたいと思う。

Img00203

そして最後は毎年恒例、音楽グループ主催の八ヶ岳での発表会。

朝東京を出発し、簡単なリハーサルをして、午後に演奏会、そのあとは皆で合唱。

3・11の後は、しばらく「花は咲く」を歌っている。

それからケーキとお茶、温泉、夕食、おしゃべり。

翌日は早朝から自由練習、近場の観光(ちなみに今年はサントリーのワイナリーへ)、帰京とあいなる。

ピアノの先生の発表会の後なので、私はいつも気が抜けてしまい、成功したことがない。

がっかりしていたが、「去年より上手になった」と、諸先輩の励ましを受け、少し気分が軽くなった。

ともあれ、暑さの中、3つの発表会を無事に終えたことは嬉しい。

なんでこんなに発表会に出るか?

二つのことがあると思う。

ひとつは参加することによって、必ず何かがつかめる。発表会とは不十分な部分を見つけるところ。

もうひとつは、音楽を介さなければ、伝えられない物があること。

上手下手とは別に、誰しもが音楽によって伝えられるもの、他者と結ばれるものを持っていると思う。

それを表現できる場があることが嬉しくて、つい出てしまうのだ。

9月、10月と、また発表会がある。

どちらも20分の持ち時間があるので、上記の2曲の他にもう1曲、メンデルスゾーンの「春の歌」を弾こうと思う。

過度な挑戦なので、成功するとは思えないが、ただいま猛特訓中。

上手に弾こうと思わず、曲の語り部となるよう、気負わずに奏でることが出来たらと願う。

こうして2015年、私の夏は終わる。


|

« 肉球 | トップページ | 本邦初演 B.A.ツィンマーマン 「ある詩人のためのレクイエム」@サントリーホール 2015年8月23日 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

お忙しそうでなによりです
「全ての山へ登れ」「花は咲く」
知っている歌です
音楽で表現する!
良いことです
私は何で?表現できるかな?・・・

投稿: 姉さん | 2015年8月18日 (火) 18時51分

ステージで20分の持ち時間とは、立派ですね。
しかも暗譜ですよね。
その挑戦心、すばらしいです。
「必ず何かつかめる」
私も心に刻もうと思います。

投稿: PIO | 2015年8月18日 (火) 23時21分

★ 姉さん様、早速コメントありがとうございます。
子供と違い、大人の歌は、必ずその方の人生が反映されると思います。
知ってる歌、歌ってみましょ!
何か伝えられるはずですよ。

投稿: anan | 2015年8月19日 (水) 11時09分

★ PIO様、私はPIO様ほど上手でないので、
日々必死です。暗譜はこのグループの約束で、
しないわけにはいきません。
70歳を超えた方でも、皆さん暗譜しておられます。
子供と違うので、もはや丸暗記はできません。
暗譜するには、多少の分析も必要で、
この作業は、曲を深く理解することにつながると、
最近は積極的に取り組んでいます。
最初の譜読みから、暗譜するつもりでやると、
結構できます。トライしてみてください。

投稿: anan | 2015年8月19日 (水) 11時17分

こんにちは^^
ピアノに声楽、精力的に動いておられたのですね。
楽しんで参加されてる様子が伺えました♪
秋の発表会も成功されますように☆

投稿: 舞。 | 2015年8月19日 (水) 14時13分

★ 舞。様、ありがとうございます。
秋の発表会、本当は2曲のつもりだったのですが、
それだと10分かかるか、かからないか。
20分の持ち時間があるので、もう1曲と、
欲張りました。結果はともかく、頑張って練習しますね。

投稿: anan | 2015年8月19日 (水) 17時05分

☆自分の可能性を信じ、夢をあきらめずに最後まで挑戦しなさい☆
この言葉、いいですね。
止めたらそこで終わり、継続は力なり。
私も、頑張らなくては!!

投稿: マイン | 2015年8月19日 (水) 19時33分

ピアノ、声楽と頑張っていらしたのですね。
私、音楽のことはよくわかりませんが、、、

夢をあきらめずに挑戦する姿、素晴らしいです。
応援しています。

投稿: お黒ちゃん | 2015年8月19日 (水) 21時17分

★ マイン様、私はあなた様のように山登りは出来ません。
人それぞれ興味の対象は違いますが、好きなこと
続けていけたらいいですね。
これからも山のこと書いてくださいね。
拝見するのを楽しみにしてます。

投稿: anan | 2015年8月20日 (木) 18時38分

★ お黒ちゃん様、応援ありがとうございます。
私、こんなに音楽にはまると思いませんでした。
母と伯母と、それぞれ95歳まで介護したので、
人がどのように老いるかを知りました。
いつ何も出来なくなる日が来るか?
その日まで、あとどれだけの曲を弾けるか?歌えるか?
そう思うと、必死です。あまり上手にはなりませんが、
とにかくピアノを弾いたり、歌ったりしているときは
楽しいです。

投稿: anan | 2015年8月20日 (木) 18時44分

コメントが今頃になってしまってごめんなさい。

濃厚な7月を過ごされましたね。
すごいですよ!!
3回もステージに立つなんて、本当に凄いことです。
>上手下手とは別に、誰しもが音楽によって伝えられるもの、他者と結ばれるものを持っていると思う。
素敵な言葉です。

9月・10月も頑張ってくださいね。

投稿: Mikiko | 2015年9月 9日 (水) 22時30分

★ Mikikoさーん!
忙しいのにコメントありがとうございます。
7月に3回発表会をこなしたことで、
なんだか自信がつきました。
そう、アマチュアの発表会は、上手下手ではない、
と気づいたんです。
9月、10月の発表会、新曲が全く仕上がりません。
今、必死の練習。
でも猫のお邪魔や、父の33回忌、など、
なかなかはかどりません。
道半ばでも、とりあえず、勇気を持って弾きます。
一度舞台で弾くと、そのあとが違うのです。
アマチュアだからこそ、できることだと思います。

投稿: anan | 2015年9月 9日 (水) 22時44分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 発表会な2015年7月・・・そして秋へとつづく。:

« 肉球 | トップページ | 本邦初演 B.A.ツィンマーマン 「ある詩人のためのレクイエム」@サントリーホール 2015年8月23日 »