グルメ・クッキング

7種のワインとご馳走

Photo

團十郎という甘ったれ猫が来てからというもの、仕事が終われば一目散に帰宅。

なかなか外食の機会がなかった。

ご馳走と言えば、もっぱら自宅での持ち寄りパーティ。

それもピアノ発表会を控えていては、思うように出来ない。

そんなところに、近くのイタリアンレストランでの催し。

「7種のワイン+3コースのお食事、10名限定のお食事会」

美味しいもの大好きなお客様が集まり、交流するという趣旨だそうだ。

この歳になると、新しい友人、特に自分より若い方と知り合うのが大事と、かねがね思っている。

楽しそうな会ではないか、そう思い、申し込んだ。

写真は最初の一皿、オードブル。

そのあと、キャベツとアンチョビのパスタ、ポークのソティが出た。

残念ながら、食い意地勝り、あとはうっかり、写真を撮る前に食べてしまった。

そのかわりと言っては何だが、ワインは全て撮影した。


Photo_3

まずはフランス、ブルゴーニュ産、「ブルゴーニュ・アリゴテ」
イケメン兄ちゃんが21歳の若さで立ち上げたワイナリーとのこと。
「酸とミネラル感の豊かなワイン」と言われている。
すっきり感の高い白ワインで、最初にいただくにもってこい。


Photo_4

次はなんと珍しい、インドの白ワイン。
ムンバイから北東に180km、海抜610mのナシクという街が産地。
シュナンブランというブドウ種だそうで、私は初めて飲んだ。
口に入れた瞬間、香りと甘みが立つが、さわやかに消えていく。
後口の良いこと。この日飲んだ中で、一番印象に残るワインだった。


Photo_6

3番目の白ワインは、日本が誇る山梨勝沼から「もてなし」という銘柄。
会社勤めを終えたシニアが始めたワイナリーだそうだ。
私は何故か勝沼とは折り合いが悪い。
上手く表現出来ないのだが、もう一つ、こなれてないような感じがする。
もちろん、出されたものは何でも、美味しくいただく。
それほど口が肥えてるわけでもないのだが。


Photo_10

ここから赤ワイン。

まずは「高尾」と言う贈答用高級ブドウで作られたワイン。
2014年、練馬区大泉学園に東京都初のワイナリーを設立したそうだ。
おしゃれなラベルが素敵だが、まだ熟成途上。
東京オリンピックの頃には、美味しくなっているかな?


Photo_12

次は我が愛するシチリア島、エトナ火山の麓からやってきた「エトナロッソ」
ネレッロ・マスカレーゼというブドウ品種で作られている。
このワインは初めて飲んだが、独特の風味を持つシチリアのワインは大好きだ。
しかもこのワインは、その特徴がくどくない。
多分、農薬や化学肥料を一切使わない栽培の賜物と思う。


Photo_13

イタリアワインの代表、トスカーナワイン。
シエナの南東、モンテ・プルチアーノという街の産。
ブドウ品種はサンジョベーゼのクローンの一つ、「プルニョーロ ジェンティーレ」。
この地区だけで呼ばれている名前だそうだ。
いかにもトスカーナの軽い甘みと品のいい香り。好みだ。


Photo_14

最後はブルガリアのワイン。「エニーラ」
ハプスブルグ家の末裔、ステファン・フォン・ナイプルグ伯爵は、ボルドー、サンテミリオンのワイナリーを購入後、短期間で高品質のワインを生産したことで有名。
その伯爵が、ブルガリアに可能性を見いだし、作り出したワイン。
ワイナリーはブルガリアの首都ソフィアから南東に135kmパサルジク州にある。
フランス、ボルドーワインよりやや軽く、しかし芳醇な香り。
なかなかの出来映え。これも気に入ってしまった。

Photo_16

仕上げはイタリア、カプリ島の食後種、リモンチェッロ。
これはワインとは別に、店主の心意気で振る舞われた。

久しぶりのおいしい食事と楽しい会話に、猫の育児、ピアノの練習から解放され、嬉しいひととき。

ラ・ゴッチャのご店主、また一緒にテーブルを囲んでくださった皆様に心より感謝する。

| | コメント (8)

暑さに負けず!

2img_0674_1

この三連休、東京は真夏日が続く。

暑くなると食べたくなるのは、辛いもの。

全く昨今の東京の陽気は、タイ、インドと比べても負けていない。

そこで昨夜はインド風本格カレーのおもてなし。

ことの発端は豚しゃぶをしたゆで汁。豚の美味しさの出た汁を捨てることはない。

それではこれを利用してカレーを作ろう、と思い立った次第。

このカレーのポイントは:

1)銀座、三原橋のカレー屋、「ナイル」の“インデラ・カレー”を使うこと。

もう、これに尽きるのだ。

この店は場所が歌舞伎座に近いことから、役者もお稽古の合間に多く来店。

ときどきTVでも紹介される有名店である。ご存知の方も多かろう。

店舗は銀座と思えぬ地味なたたずまい。席数も少ない。

この店が販売している“インデラ・カレー”を使用する。

ナイルのホームページはこちら: http://www.ginza-nair.co.jp/index.html

あとは、このカレー粉の説明書に書いてある通りにすれば出来上がる。

2)玉ねぎ、ジャガイモなどから出る野菜のとろみを生かし、小麦粉を入れないこと。

3)鷹の爪(種を取る)、ニンニク、黒胡椒(粒)、クローブ、ローレル、“インデラ・カレー”粉、ガラムマサラ、カルダモンなど(他に好みの香辛料をプラスしても良い)を、低温の油(私はオリープオイル使用)でゆっくりと炒め、辛みや香りを油に移すこと。

4)その油で大量のみじん切りの玉ねぎを気長に炒める。

5)軽く塩コショウした肉(この日は鳥の手羽元、骨付きの方が良く味が出る)、大きめの一口大に切った野菜(にんじん、じゃがいも、トマト、かぼちゃ、サツマイモ、セロリ、その他なんでも冷蔵庫にあまっている野菜投入)は、カレー粉まぶしにしておく。

6)肉だけ別に強火で全体をデコパージュしたのち鍋に。野菜は玉ねぎが良い色になったら鍋に入れて油が廻る程度に炒め、水を入れる。

あとは煮立つまで蓋をせずあくを取る。

煮立ったら、お酒(の類い、なんでも良い)を入れ、蓋をして10分~15分中火で煮る。

好みの市販のスープの素を入れさらに煮ること10分~15分。

塩、甘味、酸味で味を調え完成。

こんなところかな?

食べるときはクーラーをつけず、汗びっしょりになった方が、健康にいいと信じている。

皆様もお試しあれ。

| | コメント (16)

金目鯛のあら、ハーブ焼き

Img_0606

一昨夜は久しぶりのまともなお家ごはん。

このごろは、人が来ないとちゃんとした物を作る意欲がわかない。

一人分は、作るより出来合いのおかずを買った方が安いのだ。とはいえ、続くと飽きてしまう。

来訪者の希望は魚料理。何を作ろうかなぁとスーパーをのぞくと、金目鯛のあらが売っていた。

私は昔から人の捨てるところが好きで、梅干しの種、羊羹のはじのじゃりじゃり、板に薄く残ったかまぼこ、開きの骨(火鉢であぶって食べる)などは幼少時代の大好物。

まして魚の頭は、身より好きだ。問題は相手が食べられるかどうか?

聞くと、「食べたことはないが、怖くはありません。」との答え。

甘辛で煮てもいいのだが、仕上げは鍋につききりになる。それより塩、胡椒、ハーブをまぶし、オーブンへ。

金目の個性が強いので、臭い消しにタマネギのスライスを敷き、ちょっとニンニクも抱かせる。

これでビールを飲んでいるうちに仕上がる。

写真の腕が悪く残念だ。本当はもっと綺麗な色なのだよ。

表面は魚せんべいのよう。残すところなく、全て美味しくいただいた。ごちそうさま!

| | コメント (8)

●●肥ゆる秋

Img_8309

なんとか暑さも和らいだ三連休。皆様はいかがお過ごしだったろう?

連休前日から、私はひたすら体を動かした。

金曜の夜は皇居一周5kmラン。

週1回の皇居ランは、肩の負傷が癒えても続けている。

5kmランは、ちょうどいい距離なのだ。それ以上は飽きてしまう。アップ・ダウンがあるので、走り方を変えねばいけないのも面白い。仕上げの下りはお堀端。心地よい風が水面を渡ってくる。全体で30分くらいのランニングなので、負担も少ない。

続けていると背筋がついてきたように思う。ランニングフォームを指導されたのが良かった。

テニスの時の細かい足もできるようになった。以前は手元でのボールの変化に歩幅を調節するだけだったが、1、2歩、細かく足を運んで、対処できる。すると体勢が崩れず、次の球にも遅れない。

これぞホントの怪我の功名。

そして連休中はテニスを3日間。

となれば、必然的に肉食になってしまう。壊れた筋肉を修復するには、脂分の少ない赤身の肉がいい。

売り出しで買い置きしてあった輸入牛肉。高価な和牛より、脂肪が少なく、私の好み。

食べるのは今だ!

シンプルに、ニンニクを炒め牛肉を乗せる。焼き色がつけば裏返し、赤ワインをふりかけて、一服おけば出来上がり。隠しに醤油を垂らし、肉汁を煮詰めて仕上げのソース。

体の要求のままに欲しいものを食べるのが、一番美味しい。

食べすぎたら、また走ればいい(かな?)。

| | コメント (2)

秋の始まり。

Img_8307

酷暑の夏もついに終わり。季節は大きく舵をきった。

8月は暑さ疲れで眠り、今秋風に吹かれ、また眠っている。

子供のように、10時間も寝てしまう。こんなに寝て大丈夫なのか?

夏の暑さがいけないのだ、疲れを癒そうと、猫同盟の集まりをした。

ここ数日、豚が食べたいと感じている。

すると今の時期はビタミンBなんとか不足になりやすく、豚を食べるといいと聞く。

なぁんだ、本能的に正しいものを食べようとしているのだ。

一番簡単に食べられるのは、固まりごとローストすること。

そこで写真のごとく。

友人の一人が持参したマンゴーを敷き、その上に豚の脂がたれるようオーブンに仕込む。

豚は大きく、なかなか火が通らない。何度もオーブンから出し、焼き加減を見ているうちに、空腹は増し、期待は膨らむ。

おお焼けた!

一気に盛り付け、切り分け、食す。

脂がしみたマンゴーはおいしかったが、少々甘すぎ。盛りつける前に味見をし、甘さ調整をするべきだったが、もう待てずに一気に食べてしまったのだ。

しかし、豚は香り豊かで、ホントに美味しかった。

夏の疲れが癒えたかと思った翌日、美味しすぎて、またまた10時間の就寝。

いいさ、今は眠れるだけ寝よう。また寝ずに働く日もあるのだから。

★ ★ ★ ★ ★

グラーツ②、オーバーアマガウ②はいつのことかと、お思いの方も多いでしょう。全く勝手気ままなブログ。お詫び申し上げます。

もう少々お待ちを。この眠気さえ収まれば、必ずご報告申し上げます。

| | コメント (3)

おいしい国から帰国。

_6 _5

_3 _1_2 

20年ぶりのフランスだった。

旅の感想を一言で述べれば、「おいしかった!」

この言葉に尽きる。

ワインを含め、食の実力を見せつけられた。

今回はまずボルドーへ。その後北上し、ツールを拠点に、ロワール地方の古城めぐり。

そして花の都パリへ。その後はランス、ナンシー、ストラスブールと、フランスの東を回った。

各地の見どころ、名店など、おいおい書きつづる。

まずはお料理を目で楽しんでいただきたい。Bon appetit!!!

| | コメント (7)

ドイツ ゲーテも大好きだったグリーンソース

Img_2437_4_2   ザクセンハウゼン地区は、フランクフルト、マイン川南岸に広がる。

古くはザクセン人がこの地に住んだ。それが地名の由来とのこと。

川沿いは博物館が集まり、博物館めぐりと河岸の散策は、お勧め観光コースだ。

この地域の名物は、リンゴ酒。

かつては、このあたりの住民が自給用に作っていたが、今はそれを目玉にした居酒屋が、多くある。

そのうちにひとつ、ツム・ゲマルテン・ハウスに行った。

ゲマルテンとは「絵が描かれた」という意。その名の通り、店の壁はフレスコ画でいっぱい。

夏は、中庭の席を取ると、遅い夕暮れを楽しみながら食事ができる。

さて、何を食べよう。

ドイツ名物、豚の塩ゆでとキャベツの漬物(ザワークラウト)、そしてもちろん、リンゴ酒を注文。

Img_2439_1 カラシをつけ、黒パンとともにほおばる。

塩豚の肉汁、ザワークラウトの酸味、そしてリンゴ酒の甘酸っぱさ。フランクフルト下町、味わい三重奏だ。

今書いていても、生唾がわく。

グビグビ、ムシャムシャ。忙しくやっていると、品のいい中年の婦人が、息子らしき青年を伴ってあらわれた。

中庭には空いた席がない。私が広いテーブルを占拠しているのに気づき、相席を求める。もちろん応じてテーブルを分け合った。お互い気にはしつつも、会話のきっかけのない状態が、しばし。

婦人は慣れた様子でオーダー。黒パン、茹でたジャガイモ、緑色のディップのようなものが運ばれて来た。この緑のディップがいたくお気に入りで、お代わりしている。

もはや生来の好奇心を抑えきれず、それは何かと問う。

するとこれは、英語に訳すと「グリーン・ソース」というもので、7種類のハーブを微塵にし、ヨーグルトを混ぜたもの。フランクフルトの名物で、他の地にはない。彼女は南ドイツに嫁に行き、今日里帰りをした。懐かしい故郷の味を楽しもうと、早速やってきたのだ。

「ゲーテも大好きで、どこかに書いている。さあ、あなた、ちょっと食べて御覧なさい。」

Img_2441_2

もう残り少ないディップを勧める。

黒パンにつけて一口。噛んだ途端、ハーブのブレンドが醸し出す芳香が、口から鼻に抜けた。

何と例えたらよいか。

口腔内に、春風が吹いているようだ。

これは爽やか。

またリンゴ酒に合うではないか。

こうして、フランクフルトの夜は更ける。

| | コメント (2)

秋の宵

Img_3726 重陽の節句に相応しい、爽やかな一日だった。

今年も秋が来るのだと、ようやく信じられる。

人間より早く、それを察した鰤が、内に脂を貯え、おいしい。

見つけた!大きなカマが売れ残って半値。きっと大きすぎて売れないのだろう。

晩年の伯母を、たいそう可愛がってくれたヘルパーさんが、遊びに来る。

その献身的な介護は、伯母を里子に出したいと思うほどだった。「スーパーヘルパーさん」の尊称を差し上げ、今でも感謝している。

二人ならこの大きさでも大丈夫だろう。

塩焼きにと購入したが、大きくて魚焼きに入らない。仕方なくオーブンにて対応。上手に仕上がった。

付け合わせの万願寺とうがらしは、お隣のお嬢様から、猫の世話のお礼にと。家庭菜園の産物だそうだ。

こんな高いお野菜は自分では買えない。ありがたく頂戴した。

キャンドルライトにして、伯母を偲んだ。

したがって写真は、少し暗い。

| | コメント (4)

ドイツ ゴチソウサマ!

Img_3155 好天に恵まれたドイツ10日間。春から初夏へ、ちょうど季節の移ろう時だった。

冬から春、春から夏と、暖かくなるときは、エネルギーがいる。みなぎる陽光を受け止める、丈夫な体にならねばならぬ。その力を、新芽からもらうのだ。若芽を伸ばす何かが、体を目覚めさせてくれる。

日本なら筍だが、ヨーロッパの人々は、この時期もっぱら白アスパラを食べる。

Img_2708 ヨーロッパのなかでも、ドイツは白アスパラの生産地として有名だ。

いろいろな食べ方があるが、やはり一番は、茹でてバターソースをかけたもの。このシンプルな方法が、旬のアスパラにはふさわしい。

Img_2707 そして、飲み物はドイツの白ワイン。これがまた、アスパラ独特の香りを一層引き立てる。まるでアスパラのために生産されたよう。

なみなみと気前よく継ぐのがドイツ風。何処かのレストランに見せてやりたい。

| | コメント (2)

砥部焼

Img_1576 Img_1583 Img_1574Img_1590

朝食は大事だ。一日の始めを、滋味豊かなもので、と思う。しかし沢山の食材を、毎朝用意するのは大変だ。そうか、具沢山のスープを作り置きしておけば。

思いついて、昨年の夏から、朝食にスープを飲むようにしている。夏は冷製、そして今は暖かいものを。

以来、スープ椀をずっと探していたのだ。

紅毛碧眼でない者が、西洋の輸入食器はそぐわない。さりとて塗りのお椀はおかしい。

すると、砥部焼のマグカップを見つけた。十分な大きさで、スープ用にも使えそうだ。

有田と違い、ほっくりしたラインが、気をなごませる。普段使いに適当だ。

マグカップなので、ソーサーはついていない。下に敷くお皿を、別に探さねばならない。

まずはタコ唐草が気に入った。そろいのお皿もある。各々独立して使うこともできるようだ。が、お値段も相応。がんばって一つは買う。が、もう一つは予算がない。

お客が来たときのために、もうひと揃い欲しいが…。

考えて、全然別の物にした。同じでなくても、雰囲気が一緒ならいいじゃないか。

そしてこの2客を購入。迷うこと小一時間。山のような商品の中からあれでもない、これでもないと、店の人まで巻き込んで、ようやく選りあてた。

翌朝早速、両方使ってみた。すると、タコ唐草の皿は、とても軽い。どうやらこちらは一点もの。もう一方は機械生産に、絵付けだけ手書きのようだ。値段は嘘をつかない。感心することしきり。

| | コメント (2)