昨年暮れも押し詰まった28日、8PMころに帰宅。帰るとすぐに様子を見に来るLady Anneが現れない。
気になってベランダ越しにお隣を除くと、真っ暗だ。最近お隣のご婦人は体調不良。早く休まれたのかと思った。
そして翌日、11AMを過ぎるも静まりかえっている。
まさか、まさか、そんなことが!!!とは思ったが、あまりの心配に、お嬢様に連絡を入れた。すると、昨日のうちに、Lady Anne ともども、お嬢様の家に行かれたのだと。良かった。お隣が倒れていたわけではない。
今の状態では、お嬢様の家に連れていけないので、そのまま年越しすると聞いていた。おいでにならないとは、思いつかないも道理。
「猫はどうしようかと思ったけど、今度は長くなりそうなので・・・。」と、お嬢様がおっしゃる。
お隣は、例年お嬢様の家で年越しする。その時は数日なので、Lady をお預かりしていたのだ。
後で気がついたが、新聞受けにその旨のメモが入っていた。
なるほど、長くなった。
あの状態だと、お一人暮らしはもう難しいだろう。
ご一緒に住むには、お隣は狭い。このまま、お嬢様の家でお暮しになるのではないだろうか。
いない間の出来事だったので、お別れも言えなかった。
今後について、いずれちゃんとご挨拶があるだろうが、Lady をお連れになることはないだろう。
Ladyと過ごしたのは、2年半ほどだった。よちよち歩きからご面倒を見て、すでに立派にご成人。このごろは女盛りの風情さえあった。
それでも時々、養育係には思いっきりの我儘を通す。おみあしの悪いお隣を気遣ってか、おうちでは良い子にしている。その反動だろう。
お隣が体調不良になってからは、朝起きるまで、心配そうにそばに寄り添っていた。
Lady Anne、たくさんの楽しい時間をありがとう。Ladyをお世話したことで、どれほど私は慰められたか。
Lady のまぁるいお顔に光る、まん丸の目。怒るとオレンジ色に燃え、おねだりの時は黒目が艶を増す。月のように満ち欠けする瞳は、言葉以上に多弁だった。
そのまぁるいお顔に、申し訳程度の小さい耳。Lady を Lady たらしめているDNAの象徴だ。
養育係と遊ぶとき、決して傷つけないよう、鋭い爪をすれすれの間合いで、猫パンチ。
せがまれ、たくさん、かくれんぼ、鬼ごっこ、プロレスをした。
フリースの袖を伸ばし、こぶしを隠すと、そこに思いっきり噛みつき、シャーと本気の声を出す。
私が戻ると、鈴の音を弾ませて、飛びこんできた。気がつかないふりをすると、鋭く「来たぞ」と声を発する。
Lady は、新しい場所で、毅然として、堂々と、ちょっと我儘に、お暮しになっているだろう。
元気でね。
お別れ数日前の写真。眠いのにちょっかいを出されてやや不機嫌。
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