経済・政治・国際

さらばGM - シャンゼリゼで占う車の行方

すっかり時間が経ってしまったが、3月にフランスに行った時のこと。

久しぶりのシャンゼリゼは、全く変わっていた。世界中のブランドショップ、チェーン店が軒を並べ、昔の趣はない。かろうじて、リド(Lido)とフーケッツ(Fouquet's)の両老舗が頑張っている。

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6車線の広い通りは昔のままだが、車の排気ガスで、眼はチカチカ、のどはイガイガ、鼻水が出てくる。

そのなかで気になったのは、車のメーカーのショールーム。

シャンゼリゼの店舗は、世界に向けた広告塔だ。ここを見れば、その会社が何を目指しているか分かるはずだ。

まず、トヨタ。

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分かりにくい写真で恐縮だが、2005年の愛・地球博で披露したi-unitの後発車、i-REALと思われる。人にやさしいパーソナルモビリティを前面に。トヨタの技術を見せている。

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こちらはプジョー。

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トヨタ同様、近未来的車が並ぶ。

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さすがプジョー。

独特のデザインは素敵だ。

一方、メルセデス・ベンツ。

玄関の写真しかないが、中の車は撮る必要がないほど、現在販売している車種を並べてあるだけ。

これをどう見るか。不況の中でも比較的売上好調。その自信の表れか、それとも堅実なドイツ的考え方なのか?Img_4883_8_2

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オイル・サンドに沸く街

Img_1934 Img_1938 このカナダとは思えぬ光景はどうだ。

オーロラ観賞をしたフォート・マクマレーは、オイル・サンドで今活況を呈している。平均年収1,000万円を超えるという、高額所得者の街なのだ。

オイル・サンドは今見つかったわけではない。クレー、デネといった先住民族達は、水が入らないよう、カヌーの底に塗っていた。

18世紀初めに、ヨーロッパから来た毛皮商人の注意を引き、19世紀後半には調査研究も行われた。しかし極北の地で、砂粒の中に包まれたオイルを取り出すのは、そう簡単ではなかった。

20世紀に入り、アルバータ大学のカール・クラーク博士が、現在の技術につながる、蒸気を利用した抽出方法を完成させたが、商業的に成り立つようになったのは、20世紀も後半になってからだ。とはいえ、アラブオイルに比べはるかに高価で、販路は厳しかった。

それが今、オイルの急騰を受け、一躍桧舞台に躍り出た。

平日はホテルもビジネスマンで満室。エドモントンからの飛行機の予約も取りにくい。

ここで働く人たちは、一定期間宿舎に泊まり、稼ぐだけ稼ぎ、暖かいところに移り住む。出稼ぎ労働者ばかりの住む街だ。街を歩いても文化の香りは感じられない。

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ロンドンはいつも東京の2年前

ようやくここに戻ってこれた。

Dh000007_1 間隙を縫って出かけたため、帰ってきてからがサア大変。

今回はロンドンとウェールズに行ってきた。

いつもの通りの一人旅。全て公共の乗り物を利用して移動する。

ウェールズ内の移動は、レンタカーしたいところだが、一人でレンタカーは不経済で危険。

しかしこういう旅行は一度したらやめられない。気ままで気楽。独りが一番気が合う。

さて何故この地を選んだか?

ロンドンには、2年に一度、様子を見に行くことにしている。ロンドンはいつも東京の2年aheadだから、2年後の東京を予見できる。これは経験的にそうなのだ。

バブルの崩壊も今日の経済回復も、ロンドンで感じた。

92年にロンドンに行ったとき、ナイツブリッジ(東京の銀座4丁目にあたる)の1階店舗は、軒並みテナントがつかない状態だった。東京にも同じことが起こるのでは、と震えたのを覚えている。

今振り返れば、このときすでにバブル崩壊は始まっていたのだが、気分は「ちょっと一服」、「な~に、すぐに持ち直す」と、現実を見つめる力が欠けていた。その後94年頃からいわゆるドーナツ化現象が起こり、高すぎる地価を嫌った企業の、都心から郊外への移転が相次ぐ。不況の波は都心から地方へ。そして97年・98年の山一證券、拓銀、長銀の経営破綻へと、のっぴきならない状況に陥った。

一昨年ロンドンに行った時は、好景気が始まっていた。きっと東京もこうなるに違いないと、希望を持ったものだ。

そして今日、日本経済は反転し、一部にはミニバブルが起きているといわれている。実際、東京中心では実感できる。手元に現金は残らないまでも。

しからば2年後の東京は?

いまのロンドンから推測すれば、私の八卦では、「強烈なインフレと円高」なのだが。信じていただけるだろうか?

新緑とspring lambのウェールズについては、また明日。

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